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2008-11-24
第5話「使えないお金」
みなさんも海外旅行に行くと、まず到着してすることは
(旅行前に済ませる準備の良い方もいますが)なんといっても両替ですよね。
お金がないと何も買うことができないのですから当然です。
洛陽に着いてトオルもすぐに両替をするために銀行に行きました。
そう、あの100万円を使う時が来たのです。
(第2話『旅立ち!』参照)
岩「あのぅ・・・両替お願いします・・・(汗)」(もちろん日本語)
銀(銀行のお姉さん)「?」
岩「エ、エクスチェンジ プリーズ」
なぜか日本人は日本語が通じないと英語を話してしまう。
銀「??」
銀「翳翩羣紂絋繇!」
この当時の地方の銀行で(いや、現在でもか)英語を話せる中国人は殆どいなかった。
il||li _| ̄|○ il||li
いや、本当に基本的な英単語も(マネーも)全く知らないのである。
モタモタしていると後ろにいる機嫌の悪そ〜うな中国の人達がトオルを睨み付ける。
なんだか怒鳴ってるヤツもいるが、
もちろん意味不明だ。
身振り手振りでお金(1万円)を突き出し、なんとか両替を済ませることができた。
ふぅ、とりあえずこれでご飯が食える・・・
早速両替をしたお金で肉まんでも食べようと思い、
すぐ近くにあった愛想のよさそうなおばちゃんのい
る屋台に行き、身振りで「これちょうだい」と頼む。
慣れた手つきで肉まんを取り出し、トオルに差し出すおばちゃん
そしてトオルがおばちゃんにお金を差し出した。
一瞬、おばちゃんの顔が曇る。
その次の瞬間。
おばちゃんの顔がみるみる赤くなり、
「不行(ブシン)!!」(※)の一言。
※中国語で「ダメ」の意味。
そしてお金を付き返された。
もちろん肉まんも引っ込められてしまった。
「???」
なんで?
額面的には充分に足りてるはずだけど・・・
トオルはまだ知らなかった、トオルが差し出したお金は
兌換元(だかんげん)と呼ばれるお金だったのだ。
ここで少し兌換元について説明しよう。
この当時の中国では外貨を両替すると一般の人が使う人民幣ではなく、
外貨兌換券(兌換元)というお金に両替された。
額面上は同じ金額なのだが、この兌換元は人民幣では買うことの出来ない舶来製品などを買うことができたり、外貨に両替できた(人民幣は外貨に両替できなかった)ので、闇では高レートで人民幣と交換してもらうことができた。
いわば価値のある、ありがた〜いお金だったのだ。
なので価値を知っている人は、こちらが外国人だと分かると「兌換元で支払え!」と催促されたりもしたそうだが、
逆にその存在を知らない一般の人も多く、
今回の肉まん屋のおばちゃんのように受け取りを拒否されることもよくあったそうだ・・・
日本円で1万円、その当時の中国の一般的な労働者の賃金(※)からすれば
4〜5ヶ月分の収入と同じくらいのお金を持っているというのに
肉まんの1個すら買えなかったのである。
もちろんダンボール入り肉まんも買えない。
・・・売ってないです。(byトオル)
※この当時(十数年前)の労働者の賃金を1ヶ月約150元(約1700円)として。
しかし、もちろんそんなことはこれっぽっちも知らないトオルであった。
「ちゃんとそこの銀行で両替したお金だから肉まん売ってよ〜」
しかし、おばちゃんは「不行」を繰り返すだけだった。
トオルの気持ちも分からないでもないが、ここは中国なのだ。
郷に入っては郷に従え。
である。
無知な自分を恨むしかなかった。
っていうか、中国に行く前にそれぐらいは勉強しておこうよ、トオルくん。
そんな苦労した兌換元もトオルが留学した少し後には廃止されたのだった。
il||li _| ̄|○ il||li
第6話につづく
↓トオル!もっと事前に下調べしろよ!という人はクリックお願いしますm(_ _)m


↑2箇所ともクリックしてくれると嬉しいです。
(旅行前に済ませる準備の良い方もいますが)なんといっても両替ですよね。
お金がないと何も買うことができないのですから当然です。
洛陽に着いてトオルもすぐに両替をするために銀行に行きました。
そう、あの100万円を使う時が来たのです。
(第2話『旅立ち!』参照)
岩「あのぅ・・・両替お願いします・・・(汗)」(もちろん日本語)
銀(銀行のお姉さん)「?」
岩「エ、エクスチェンジ プリーズ」
なぜか日本人は日本語が通じないと英語を話してしまう。
銀「??」
銀「翳翩羣紂絋繇!」
この当時の地方の銀行で(いや、現在でもか)英語を話せる中国人は殆どいなかった。
il||li _| ̄|○ il||li
いや、本当に基本的な英単語も(マネーも)全く知らないのである。
モタモタしていると後ろにいる機嫌の悪そ〜うな中国の人達がトオルを睨み付ける。
なんだか怒鳴ってるヤツもいるが、
もちろん意味不明だ。
身振り手振りでお金(1万円)を突き出し、なんとか両替を済ませることができた。
ふぅ、とりあえずこれでご飯が食える・・・
早速両替をしたお金で肉まんでも食べようと思い、
すぐ近くにあった愛想のよさそうなおばちゃんのい
る屋台に行き、身振りで「これちょうだい」と頼む。
慣れた手つきで肉まんを取り出し、トオルに差し出すおばちゃん
そしてトオルがおばちゃんにお金を差し出した。
一瞬、おばちゃんの顔が曇る。
その次の瞬間。
おばちゃんの顔がみるみる赤くなり、
「不行(ブシン)!!」(※)の一言。
※中国語で「ダメ」の意味。
そしてお金を付き返された。
もちろん肉まんも引っ込められてしまった。
「???」
なんで?
額面的には充分に足りてるはずだけど・・・
トオルはまだ知らなかった、トオルが差し出したお金は
兌換元(だかんげん)と呼ばれるお金だったのだ。
ここで少し兌換元について説明しよう。
この当時の中国では外貨を両替すると一般の人が使う人民幣ではなく、
外貨兌換券(兌換元)というお金に両替された。
額面上は同じ金額なのだが、この兌換元は人民幣では買うことの出来ない舶来製品などを買うことができたり、外貨に両替できた(人民幣は外貨に両替できなかった)ので、闇では高レートで人民幣と交換してもらうことができた。
いわば価値のある、ありがた〜いお金だったのだ。
なので価値を知っている人は、こちらが外国人だと分かると「兌換元で支払え!」と催促されたりもしたそうだが、
逆にその存在を知らない一般の人も多く、
今回の肉まん屋のおばちゃんのように受け取りを拒否されることもよくあったそうだ・・・
日本円で1万円、その当時の中国の一般的な労働者の賃金(※)からすれば
4〜5ヶ月分の収入と同じくらいのお金を持っているというのに
肉まんの1個すら買えなかったのである。
・・・売ってないです。(byトオル)
※この当時(十数年前)の労働者の賃金を1ヶ月約150元(約1700円)として。
しかし、もちろんそんなことはこれっぽっちも知らないトオルであった。
「ちゃんとそこの銀行で両替したお金だから肉まん売ってよ〜」
しかし、おばちゃんは「不行」を繰り返すだけだった。
トオルの気持ちも分からないでもないが、ここは中国なのだ。
郷に入っては郷に従え。
である。
無知な自分を恨むしかなかった。
っていうか、中国に行く前にそれぐらいは勉強しておこうよ、トオルくん。
そんな苦労した兌換元もトオルが留学した少し後には廃止されたのだった。
il||li _| ̄|○ il||li
第6話につづく
↓トオル!もっと事前に下調べしろよ!という人はクリックお願いしますm(_ _)m
↑2箇所ともクリックしてくれると嬉しいです。
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comment
No title
こんばんはー♪
また来ました。
面白くてためになるブログですね。
トオルくんと同じミスを犯さないよう、参考にします・・・。
また来ました。
面白くてためになるブログですね。
トオルくんと同じミスを犯さないよう、参考にします・・・。
宇野さん
>面白くてためになるブログですね。
そう言っていただけると本当に嬉しいです。
洛陽編は十数年前の出来事ですが、今でも気をつけなくてはいけないことがたくさんありますので、これからも少しずつ紹介していこうと思います。
宇野さんも小説を書かれているようなので応援させていただきます(リンク&1クリックですが・・・)
そう言っていただけると本当に嬉しいです。
洛陽編は十数年前の出来事ですが、今でも気をつけなくてはいけないことがたくさんありますので、これからも少しずつ紹介していこうと思います。
宇野さんも小説を書かれているようなので応援させていただきます(リンク&1クリックですが・・・)
No title
とても嬉しいです・・・!
ありがとうございます。
(私も勝手にリンクさせてもらっていました^^;事後報告ですみません)
ありがとうございます。
(私も勝手にリンクさせてもらっていました^^;事後報告ですみません)
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